川崎市高津区、中原区、幸区にある、ホップステップ放課後等デイサービスです。
今回は、「知的障害」についてご紹介いたします。
みなさんは知的障害という言葉を聞いてどのようなことを思い浮かべますか?
知的障害(精神遅滞)MR:Mental Retardationとは以下の3つの満たされた場合に診断されます。
・知能検査で測定される全般的機能が平均以下であること
・日常生活上の適応行動が、年齢相当の行動基準よりも明らかに低いこと
・18か月未満に発症していること
とあります。
その中でも特に気にしなければならないのが、IQ70~85程度の境界型知能のお子さんや、軽度精神遅滞のお子さんです。「おとなしい子」「幼い」などと言われ、3歳児検診や就学前検診でも問題なしと判断される場合が多く、小学校入学後に授業についていけなくなることがあるからです。授業についていけない子どもは、自己肯定感(セルフエスティーム)が損なわれてしまい「二次障害」へと負の連鎖が生まれかねません。ニ次障害というのは、発達障害が原因で違う問題も引き起こされることを指します。早期に障害が診断されないことで発達障害を抱える児童は、「自分は何もできない人間なんだ」と自己肯定感が低下してしまい、学習意欲がなくなってしまいます。そして、引きこもってしまったり、非行行動を起こしてしまうなどの障害に起因する問題を抱える可能性があります。このことを「二次障害」と称しています。
自己肯定感が育まれたり、ニ次障害が起きてしまわないようするには、その人ごとの特性を理解し、適切な配慮やサポートを行うことで実生活での困り感は軽減することが出来ると言われています。その人がその人らしくいることが認められて、「自分は価値のある人間だ」と感じられるために、周囲ができることは何かを社会全体で考え続けていくことが大切なのではないでしょうか。
ホップステップでは、子どもたちの自己肯定感を高めるような声かけや活動内容を考えております。出来ることを沢山増やして「できる!」という気持ちを積み重ねていけるように難しいことをさせるよりも、同じ活動を繰り返すことを日々の支援で大切にしています。ぜひ一度見学にいらしてみて下さい。