大声で泣き叫んだり、暴れたりする子どもに困っている…。

一旦気持ちが爆発するとなかなか収まらない癇癪ですが、子どもが癇癪を起こす背景には必ず理由があります。

今回は、癇癪と発達障害との関連についてご紹介します。

 

●癇癪とは
癇癪(かんしゃく)とは、声を荒げて泣いたり、激しく奇声を発したりするなどの興奮を伴う混乱状態を指します。怒りや不安などの感情を持つこと自体は誰にでも起こる自然な現象ですが、気持ちのコントロールがうまくできないときに癇癪は起こります。たびたび癇癪が起こるからといって発達障害があるというわけではありません。しかし、発達障害のある子どもに強く見られる傾向が癇癪が起こるきっかけと関係している場合があります。

・気持ちのコントロールが難しい
・他者と自分の意図をすり合わせるのが苦手である
・言葉に遅れがある
このほかにも感覚の過敏性がある、決まったパターンが乱れることが苦手(同一性保持)、余暇の乏しさなどが、癇癪の背景にある場合もあります。
特性を理解して、癇癪が起こりにくい環境を整えていくことが大切です。

起きてしまった時には、
・子どもの安全を確保する
・見守る
・落ち着けたことを褒める
などがあげられます。癇癪が生じた場合、必要以上に声掛けをしたり、注意したりして構うことで、結果的にそれが子どもの注目要求を満たしてしまうことに繋がるかもしれません。
しかし、公共の場所など日常生活では難しいところもあります。お店などの場所での癇癪は、その場で何とかしようとせずに出来るだけ外や車の中など場所を移動して、落ち着くまで待つほうが良いとされています。

ホップステップでは職員間で起きた行動を分析をして、
・行動問題がおこらない環境設定をする
・対処方法を子どもと一緒に考える
といったことを大切に支援に取り組んでいます。

癇癪を起こす子どもが何に困っているのだろうという視点を持ち、癇癪やその子どもを理解するために向き合っています。