子ども達にとって、ホップステップでの毎日の生活が、ソーシャルスキルを高めるトレーニングだと考えています。生活の中や、遊びの中に、たくさんのソーシャルスキルが隠れています。お友達やスタッフとのコミュニケーション、ルールを知る、気持ちの切り替えができる、片付けができるなど、課題はそこら中に散らばっています。
そして、このホップステップ放課後等デイサービスでは、学校のように、人がたくさんいる環境とはまた違った環境で、のびのびと生活し、また、社会性を身につけていけるように、支援を行っています。
人数が少ない分、一人一人に合った支援を提供することができ、長いスパンで目標を達成していくことができるところが、放課後等デイサービスの役割であるので、子ども達一人一人に寄り添う場所であり続けたいと思います。
ソーシャルスキルトレーニングの取り組みについて
ホップステップでは、時間の区切りを明確にして、気持ちを切り替えるため、また、時間を守る練習のために、自由時間、運動時間、学習時間、片付けの時間など、時間を設定して集団生活に取り組んでいます。
ですが、子ども達の中には、「自由時間の終わりのタイマーが鳴っても、遊びを続けてしまう」というように、行動や気持ちの切り替えが苦手な子もいます。このような、一人では難しい時に、スタッフが気持ちの切り替えをサポートしていきます。
無理やりやめさせるのは簡単ですが、それではいつまで経っても、子ども達の成長につながらないので、段階を踏んで、自分で切り替えができるようにサポートをしています。
まずは、片付けの時間を意識させるために、声をかけるところから始めます。今は何の時間かな?と問いかけ、子どもが自分自身で片付けの時間であると意識できるようにしていきます。
それでも難しいのであれば、タイマーを使って期限を決めたり、「そこまでやったら終わり」というふうに、終わりを提示してあげるようにしています。すると、子ども達はスタッフの提案を割とすんなり受け入れてくれて、自分でその作業や遊びを終わらせることができています。
日々の生活の中には、たくさんの時間による縛りがあります。自分の欲を抑えて我慢する事、切り替える事は、誰にとっても簡単なことではありません。とてもストレスのかかることです。
しかし、自分の欲を抑えて、切り替えができるようになろうと、子ども達は日々努力しています。
その姿や、頑張っている過程を評価し、「今日は自分で終わらせることができたね」と、本人にたくさんフィードバックすることを大事にしています。たくさんの成功体験を積むことができるように、私たちはこれからもサポートしていきます。