スタッフブログ第二回の今回は「発達障害」についてお話していきたいと思います。
発達障害とは、発達障害者支援法によると「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
《自閉症スペクトラム障害(ASD)》
ASDの特徴としては、
①コミュニケーションが苦手
②相互的な対人関係の障害
③こだわりがあり、興味や行動が限定的である
といったものが挙げられます。
ASDの特性のある子どもたちは、相手の気持ちや周囲の状況、雰囲気を読み取ることが苦手なため、対人関係をうまく結ぶことができず、集団への不適応を示すことが多くなります。
《学習障害(LD)》
知的発達に遅れはありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指します。
LDの特性のある子どもたちは、様々な感覚機関を通して入ってくる情報を受け止め、整理し、関係づけ、表出する脳の情報処理過程のいずれかに十分機能しないところがあると考えられています。
《注意欠陥多動性障害(ADHD)》
ADHDの特徴としては
①不注意
②多動性
③衝動性
が挙げられます。
集中困難や多動などの状態は幼児期から明らかであるため、「発達の問題」として考えられています。家庭での育て方や環境の問題で、このような状態になるのではありません。ただし、虐待を受けたことでADHDのような症状を示す例も報告されており、慎重な背景理解が必要です。
以上のような子どもたちは、その偏りのある特性から「困った子」と見られることがあります。しかし、見方によって「困った子」ではなく「困っている子」と考えることもできます。
特性のある子どもたちは、自分ひとりでは解決できない様々な課題を抱えて困っているのです。
ひとりひとりに応じた適切な支援があれば、自己肯定感を持てるようになり、日々の生活を充実させ、将来の自立に向けて生きる力を身につけていくことができるようになります。
他にも、特性のある子どもたちの成長を支援するために、発想の転換を行う場面が考えられます。
たとえば…
子どもを変える→環境を整えよう!
なんでできないんだ→どうやったらできるかな?
やる気がなさそう…→やり方が分からないのでは?
子どもの立場に立って、声かけや支援を考えることで、お互いに気持ちよく過ごすことができ、子どもの成長に繋がっていきます。
子どもたちの素晴らしいところをたくさん見つけて、子どもたちの困っているところは、寄り添って一緒に成長していくことが私たちの仕事です。